世界中で増加する高度な安全対策を施した病原体研究所が懸念を引き起こしている

2023年3月17日

世界中で増加する高度な安全対策を施した病原体研究所が懸念を引き起こしている

https://www.science.org/content/article/growing-number-high-security-pathogen-labs-around-world-raises-concerns

新しい分析によれば、致命的な人間および動物のウイルスを研究している研究所が100を超えていることが確認されました。

新しい報告によれば、ドイツのリームス島にあるこのような生物安全レベル4の研究所の数が急増していることが分かりました。DANIEL HOFER/LAIF/REDUX

最も危険な病原体を研究する高度な隔離研究所の数が急増しています。新しい分析によれば、研究所の増加はエボラやニパウイルスのような病原体の誤っての放出や誤用のリスクを高めていると警告しています。

「危険な病原体を扱う研究所や研究者が増えるほど、リスクは上昇します」と、キングスカレッジロンドンの生物安全専門家フィリッパ・レンツォス氏は述べています。彼女は2年前にジョージ・メイソン大学のグレゴリー・コブレンツと共にグローバルバイオラボのマッピングプロジェクトを開始しました。

「Global BioLabs Report 2023」によれば、世界中には27カ国で生物安全レベル4（BSL-4）の研究所が51箇所存在しており、この報告書は3月16日に公開されました。これらの研究所は最も高い安全性とセキュリティ基準を有しており、作業者はしばしば保護服を着用しています。51箇所という数は、およそ10年前に存在していた数の約2倍です。多くのBSL-4研究所は、2001年のアメリカでの炭疽菌攻撃の後に生物防御対策を開発するため、また2003年の重症急性呼吸器症候群（SARS）の多国間のアウトブレイクへの対応として建設されました。BSL-4の研究所の3/4は都市地域にあり、病原体が脱出した場合、より多くの人々にリスクが及ぶ可能性があります。

次の数年間で18のBSL-4研究所が開設される予定で、その大半はインドやフィリピンなどのアジア諸国に位置しています。これらの国々は、地域的な脅威や将来の大流行への対応を強化したいと考えています。また、この報告書には、主にヨーロッパに存在する57の運用中のBSL-3「プラス」研究所も記載されています。これらは、追加の安全対策とセキュリティ対策を備えたBSL-3研究所です。研究者は、これらの研究所を使用して、高病原性H5N1鳥インフルエンザなどの動物の病原体を研究することがよくあります。

BSL-4およびBSL-3研究所の増加に関する懸念は新しいものではありませんが、2019年にSARS-CoV-2の大流行が始まって以来、それらの懸念は増大しています。ウイルスが実験室から来たのではないかという仮説もあります。そして、多くの国々、特に初めてBSL-4研究所を建設する国々は、そのような研究所を監視する強固な方針や方法を欠いていると報告書は述べています。実験結果が損害を引き起こす可能性があるため「二重使用」と見なされる実験すべて、政府の資金提供がないものも含めて、を監督する法律を持っているのはカナダだけです。

報告書は、世界保健機関にガイダンスを強化するよう促し、各国が独自の研究所が国際基準を満たしていることを確認するために、外部の専門家による監査を受け入れることを合意するよう提案しています。

翻訳：GPT4